アルツハイマー病は進行性の疾患で、症状は時間とともに徐々に悪化すると考えられています¹。

アルツハイマー病の初期症状は非常にわかりにくいものであるため、患者や家族の多くはそのような初期徴候を通常の老化によるものだと誤って判断し、医師への相談を先延ばしにすることがあります。

アルツハイマー病が進行し、症状が目立つようになってようやく、無視できなくなってきます¹。

アルツハイマー病は、認知症患者全体の60%～80%を占めていて、認知症のなかでもっとも多い病気とされています⁷。

つまり、認知症という用語は、1つの疾患ではなく、日常生活の能力を衰えさせる記憶や思考能力の低下が関連する、広範囲の症状をまとめて表すものなのです⁵。

アルツハイマー病を根治させる方法はいまのところありませんが、認知症の中には、症状が改善するものや、その症状が一時的であったりするものもあります⁵。

加齢とともに記憶することが困難になることは珍しくはありません（ときどき物をなくす、言葉を混同するなど）。しかし、アルツハイマー病は、ときどき物忘れするといった程度にとどまりません。この病気は、脳の細胞と機能が時間とともに失われる、進行性の神経疾患なのです^5,8。

この病気になると、古くからの友人の名前を忘れたり、何十年も住んでいる自宅に帰る道を忘れたりすることがあります²。

研究者は、アルツハイマー病の経過を改善し、患者の生活の質を向上させる治療の探索を続けています⁹。

アルツハイマー病の詳細を明らかにし、より良い治療法を見つけることを目指して、広範囲にわたる研究が行われています¹。いろんな段階のアルツハイマー病に関する新しい治療について研究する試験で、患者の参加が現在募集されているものが、いくつかあります¹。

試験のなかには、アルツハイマー病の進行した症状の発現や進行を遅らせる方法を研究しているものもあれば¹、症状の発現自体を予防する新たな治療法を探っているものもあります¹。特定の患者さんについてですが、その症状の悪化を一時的に遅らせる治療法が現にあったり、治験中であったりします⁹。

バイオジェンは、アルツハイマー病とその進行に対して効果が期待できる医薬品の開発を目指して、こうした研究に積極的に取り組んでいます。バイオジェンが現在行っている早期アルツハイマー病の臨床試験にご興味をお持ちでしたらこ ち らをご覧ください。

アルツハイマー病と認知症の臨床試験は、全米で225件以上行われています¹⁰。これらの臨床試験では、いろんな段階のアルツハイマー病患者の登録が進められています⁸。あなたに適した臨床試験であるかどうか、主治医に尋ね、判断することが大切です。

新しい治療を探って有効性と安全性を調べることができる方法は、臨床試験しかありません⁸。臨床試験に参加することは、アルツハイマー病の解明に貢献することであり、あなただけでなく世界中の患者に役立つ可能性があります⁸。

バイオジェンが日本で実施している治験についてはこ ち らをご覧ください。

早期アルツハイマー病とは、アルツハイマー病の最初の症状が現れた状態です^1,11。適切な言葉を探すのが難しい、名前を思い出すのが難しい、日々の作業を集中してやり遂げることが難しい、スーパーでお釣りの計算が難しい、といった困難な経験をするような状態です^1,2,10。早期アルツハイマー病では、友人や家族がその人の日常生活の困難に気付き始めることでもあります¹。例えば、ガスコンロの火を消すことや戸締まりを忘れてしまうことなどが起こる状態です^1,2,10。

他方、若年性アルツハイマー病（早発型アルツハイマー病）は、認知症の症状が65歳よりも前に現われた場合に、そう診断されます⁹。低い頻度ではありますが、若年性アルツハイマー病は40代や50代の人でもみられ、軽度から中等度、重度まで、さまざまな段階があります⁸